2017年5月10日水曜日

マネックスGのオンライン決算説明会を見て

トレードステーション手数料改定に関しては、当ブログの投稿で以下のように述べた。

トレードステーション手習い帳: 手数料全面改訂の意味を想像する https://trade-station.blogspot.jp/2017/04/blog-post_25.html

・トレステの口座開設数は想定通り増えたものの、取引件数(約定代金)が想定を下回っている。(月次速報からも伸びていないことがわかる。相場全体の活況状態の影響はあるが)

・とくに、当初見込んでいた「アクティブトレーダー」(1日に何千万円、億円単位で活発に取引するトレーダー。これが収益の源泉)を獲得できなかった。

・もしくは、獲得はできた(口座開設した)ものの、実際の取引は従来の証券会社(SBI証券、楽天証券)を引き続き利用しており、トレステ口座はあまり使われていない。

この個人的な憶測に関連する情報を耳にした。

先日4月28日に行われたマネックスグループ株式会社の個人投資家向けオンライン決算説明会において、松本大CEOの発言があったので、以下に要点を記す。(細かい点はマネックス証券のオンラインセミナー動画をご覧ください)

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[株主の質問1] トレードステーションの口座数と収益を教えてください

[松本CEO回答1] 現時点においては、トレードステーションの方は、かなりヘビーな内容であって、今あの手この手で布教活動みたいなものをしていますけれども、実際にプロ側の方とかスーパートレーダーの方から高い評価を得てきているんですけれど、まだ火がつかない状況。口座数も収益もまだ小さい状況。アクティブトレーダーの方の何%取り込めたかというのもまだまだ。

[株主の質問2] 日本株取引ツール、トレードステーションのマネックス証券の業績に対する寄与比率は将来どの程度と見込んでいますか?

[松本CEO回答2] 将来的には、松井さん、カブコムさん、SBIさん、楽天さんからアクティブトレーダーを取り込んで(盗み取って)いけるようになってくると、日本のマネックス証券の業績、収入が数十パーセント、20から50%、かなり幅広いけれども、数十パーセント伸ばすことが可能、ポテンシャルはある。

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・個人的な感想

CEOの発言からも、マネックス証券が当初想定していた成果を得られていないことがわかる。

トレーダーにとって、取引ツールを変更するハードルは高い。成功しているアクティブトレーダーになればなるほど、自分の取引手法は既に確立しており、手足のように自在に操ることのできるツールを変更するメリットはなかなか見いだせない。

ユーザーはトレステ口座を開いて使い始めたものの、取引は従来のまま別の証券会社というパターンが多いと推測される。(片方の画面でトレステを立ち上げ表示し、もう一方の画面で使い慣れた証券会社のツールで取引を行う)

トレードステーションの取引ツールとしての機能、拡張性を考えれば、マネックス証券の業績を大きく向上させるだけのポテンシャルあるだろう。ただ、正式リリースからすでに1年経ち、ポテンシャルという夢を語る時期はすでに過ぎている。数十パーセント増収というは、風呂敷を広げ過ぎのような気がする。

いちユーザーとして希望するのは、現時点でも未完成な部分が散見されるので、今は完成度を上げることに力を注いでいただきたい。(もちろん、やっているでしょうが)

最後にひとこと。

今度は、マネックスG(8698)の株を買い、株主総会に出てトレステへの要望を直接CEOに伝えようかしらん(笑)